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第一章

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+++第一章++不思議の始まり++++++

 カイトの部屋には、一冊の日記が置いてあった。

   2002.6.21 晴れ
今日から、この日記をつけることにした。
    それと言うのも

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「あ``ぁ~お~く~れ~るぅぅぅ~」
 学校への近道である、神社があるだけの林を駆け抜けてゆくカイトの姿があった。
時計はもう7:59。着席まで、後1分を告げていた。
「もう…無・理…だ」
走るのを止めると、さっきまであった学校が無い。目の前には、草原があるだけだった。
「・・・・!?」
カイトは、何となく不安な気持ちになるので精一杯だった。
その不安を煽る(あおる)かのように、前から獣らしき姿が走ってきた。
「え゛?う…ウソォォォォォォ」
逃げながら叫ぶ。
「や~め~て~~」
相手が獣だと言う事を忘れ、なお叫ぶ
「あ」
突然、視界にボロ家が見えてきた。
迷わず中に入った。
「……」
誰も居ない。
机がひとつあるだけの、簡素すぎる家(小屋)だった。
机の上に、何と、剣が置いてある。何か、紙も貼ってあった。

   君が此処に来るのは分かっていた。
   これを使いなさい。

「え?これって?」
どう考えても剣の事だった。しかし、何を勘違いしたのか、
「このどうやって使うんだ?」
カイトは、紙を使おうとしている。
その時、
 ドンッ
何か(カイトには獣に聞こえた)がドアにぶつかる音
「うわっ」
とっさに剣を掴むカイト。
「あ」
―――『これ』って剣の事だったのか―――
突然謎の声がした。
『気づくのが遅過ぎるぞ!全くスタンが懐かしい
「うわぁっ剣が喋った」
 ドンッ
また音。
『オイ、お前』
「お前じゃないよカイトだよ」
『どうでも良い!兎に角私が今だと言ったらドアを開けるんだ』
「!?」
何を言ってるんだ?と思いながらも今はこの声に頼るしかなかった。
黙ってドアの前に立つ
獣が近づいてくる
恐らく後数m
いや、1mを切ったと思ったその時
『今だ』
「うおおおおおお」  
勢い良くドアが開く
次の瞬間
 ゴン
鋭い音を立ててドアの角が獣に命中し、獣が倒れる。
『外に出ろ!早く』
声に従い外に出た。
すると獣が起き上がりカイトに飛び掛る。
カイトはとっさに斬り上げた
その一撃をまともに喰らった獣はひるんだ。
『ホワイトウルフだ!素早いぞ』
ホワイトウルフはカイトの周り10メートル位の所を右回りで周り始めた。
僕の隙を作ろうとしている
カイトは思った。
そして、わざと隙を作った振りをした。
ウルフはここぞと言わんばかりに飛び掛ってくる。
『馬鹿者!何をしている!』
カイトは全く聞いていない
「今だ」
再び斬り上げる
さっきの傷と同じ所を斬られたホワイトウルフはその場に倒れた。
「いやったぁ」
カイトは声を上げた
『たいした腕だ』
「そう言えば・・・・・・・・・・あんた誰?」
『・・・名乗り遅れた。私はS.D(ソーディアンディムロス)だ。ディムロスと呼んでくれ』
カイトは続けて聞いた
「ディムロス、何で僕はここに居るの?
『それは「導かれた」からだ』
「でも・・・」
そこで言葉が止まった。何と1km程先に、林がある。その先は学校だった。
「ディムロス・・・これって?」
しかしディムロスは赤い玉になっていた。
「あ、あれ?」
『安心しろ。現実世界では結晶核(コアクリスタル)だけになってしまうよ うだ』
「・・・・・ヤバッ!時間」
―――こういう時ってアニメなんかでは元の時間のままだったりするよなぁ―――
腕時計を見た
「えぇ!?ウソォォォォ」
8:30完全に遅刻
「何でだよぉぉぉ」
学校に向けて走り出す
『よく走る子だな』
「ウルさ~~~~~~~~~~~~い」
僕はディムロスの耳(?)元で叫んだ。

ほい!一章完。
まだ、未熟だったころの1ページ。
なつかしや~
ストーリーの方、これからの展開をこうご期待……しなくていいや。(爆
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